
少し前から御朱印帳がブームで、若い人を中心に御朱印集めをしている人が増えています。でも、日本全国に寺院は無数にあって、終わりのないスタンプラリーをしているような気持ちになりますよね。だったら、数が限られていて達成感がある御陵印集めなんてどうでしょう?
御陵印って何?となる人がほとんどかと思いますが、そういう人に手に取ってもらいたいのが小学館から発売された『集めてまわろう 御陵印』です。オリジナルの御陵印帳がついていて、すぐにでも御陵印集めの旅に出たくなるはずです。
御陵印とは

御陵印は歴代天皇の御陵参拝記念にいただく印のことです。御陵印は96個あり、全国5ヶ所の陵墓監区事務所で管理しています。御朱印のように参拝した寺院でいただくのではなく、1つの事務所でまとめて管理しています。そのため、御陵印をもらうだけなら、5ヶ所の陵墓監区事務所を巡るだけで終わります。
でも、本来は御陵を参拝した記念にいただくものなので、それぞれの御陵を参拝し、そのあとに陵墓監区事務所で印をもらうというのが正しい手順になります。面白いのは、御陵印は自分で押すという点で、まさにスタンプラリー感覚で楽しめます。
昭和天皇が124代ですので、御陵印は124個じゃないの?と疑問に感じるかもしれませんが、2度に即位(重祚:ちょうそ)した天皇がおり、さらには1つの御陵に複数の天皇が葬られていることもあり、御陵印は96個しかありません。
逆に言えば第1代の神武天皇からすべての御陵が残っているわけで、御陵めぐりをするということは、2680年の歴史をめぐることになります。それだけでも壮大なロマンがあると思いませんか。ただ問題は計画的に回らないと、何度も陵墓監区事務所に印を押しにいかなくてはいけなくなります。
そこで登場するのが『集めてまわろう 御陵印』というわけです。
御陵印帳と役立つガイドがセットに

『集めてまわろう 御陵印』は御陵印帳と御陵印集めに役立つガイドがセットになった書籍です。御陵印帳は印のにじまない特殊紙を使用し、1冊1冊を手製本で丁寧に仕上げた上質な集印帳になっています。持ち歩きやすいコンパクトなサイズながら96個全ての印を押すことができます。

- 天皇名
- 御陵名
- 御陵の形
- 御陵の所在地
- 御陵印の保管場所
このような情報が掲載されていますので、計画的に御陵印集めができます。もっとも「参拝する予定」で押しておいてもいいのですが、あくまでも気分の問題で、参拝したことを思い出しながら押したほうがいいかなということで。
ガイドには御陵印を頂ける場所や頂き方がフルカラーで掲載されています。それを眺めているだけでも、すぐにでも御陵めぐりを始めたくなるはずです。ただ96ヶ所もありますから、慌てて出発する必要はありません。
しっかりと旅の計画を立てて、できることなら御陵印集めの仲間を募って旅をしましょう。せっかくですからGO TO TRAVELキャンペーンも活用して、ちょっといい宿に泊まってみるのもいいかもしれません。昼間は静かな御陵でリラックスし、夜は風情のある旅館でのんびりと。
ちなみに陵墓監区事務所には参拝時間があります。時間を過ぎたら御陵印をもらえません。前に人がいて押している場合には待つことになりますので、陵墓監区事務所には十分に時間に余裕を持って参拝しましょう。
書籍情報

価格:2,300円(税抜)
発売日:2020年9月10日
発行:小学館クリエイティブ
発売:小学館