SNSやメディアの情報に踊らされずに生きる【ウィズコロナ時代のシンクスタイル】

SNSやメディアの情報に踊らされずに生きる【ウィズコロナ時代のシンクスタイル】

吉村大阪府知事が「ポビドンヨード」を含んだうがい薬に、新型コロナウイルス感染拡大防止に一定の効果があると発表したことで、薬局からイソジンが消えてしまいました。新型コロナウイルスの感染拡大以降、このようなことが度々発生しています。

トイレットペーパーがなくなり、マスクはどこにいっても売り切れ。こういうときに情報に踊らされて、該当する商品を買い求める人のことを、この国では「浅ましい」と言います。そういう情報に踊らされているようでは、穏やかに暮らすなんてことはまず無理で、こういうときでもどっしりと構えていたいものです。

とはいえ、やはり気持ちが揺れ動いてしまうのが人間。ではどうすれば、そういうときにデマに騙されたり、情報に踊らされずに済むのでしょう。ここでは、非常時においても穏やかな心を維持するための方法をお話します

私たちが情報に踊らされてしまう心理

私たちはわからないことを放置しておくのが苦手です。新型コロナウイルスはわからないことだらけで、多くの被害者が出ていることから、わたしたちはどんどんと不安になっていきます。そうなると情報に過敏に反応し、「わからない」ことを穴埋めするために信じてしまいます。

その情報が正しいかどうかは関係なく、不安が解消される可能性があるなら自分を守るために信じてしまいます。

新型コロナウイルスが広まった当初、「何か大きなことが起きている」という不安がわたしたちにはありました。そこに「トイレットペーパーが足りなくなる」というデマが広がった結果、不安を抱えていた私たちは、その不安を解消するためにトイレットペーパーを買い占めました。

その結果、スーパーも薬局もトイレットペーパーがなくなるという事態が発生しました。イソジンが売り切れてしまうのも、納豆などが売り切れてしまうのも同じことで、よくわからない不安があり、その情報に従えば不安が解消されるかもしれないと思って、情報に踊らされます。

でも現実は「よくわからない」ことには何も変わりありません。

情報が本当に正しいのかどうかを自分で判断する

SNSやメディアの情報に踊らされないようにするには、自分で判断する習慣をつけるしかありません。どこかの誰かが言っていたことを、そのまま鵜呑みにするのではなく、本当に正しいのかを自分なりに調べることです。

基本的にどんな情報でも、それを裏付けるデータがない場合には信じてはいけません。さらにそのデータがあっても信じられるデータかどうか疑う必要があります。これは新型コロナウイルスに限ったことではなく、あらゆることが該当します。

例えば少し前に流行った糖質制限。本当に痩せられるのか。副作用はないのか。自分なりにきちんと調べれば、その危険性に気づいたはずです。でも、偉いお医者さんが勧めているから大丈夫と盲目的に信じてしまい、結果的に体調を崩した人が大勢います。

糖質を制限して、脳がグリコーゲン不足を起こしたらどうなるのかその程度のことは、少し調べればわかることです。

もっとも、本当に厄介なのは医者などの専門家の言葉です。自分よりも立場が上の人や、明らかに賢い人の言葉はそれだけで信用したくなります。でも、どんな人にも立場というものがあり、それぞれが自分のポジションで話をし、情報発信をします。

100%中立の立場で物事を語れる人なんていません。誰もがそれぞれのポジションに有利な立場から言葉を発する。偉いとか賢いとか関係ありません。その人の背景を知らないのであれば、言葉だけで信用するのはやめましょう。

我関せずの心を持つこと

私たちはひとつ大きな勘違いをしていることがあります。それは「知っていることがいいこと」だと思っているという点です。知識があることはいいことで、無知であることはよくないこと。そして情報化社会において、無関心であることは悪であるとする考えまであります。

でも、実際には私たちが把握できることなんて、たかが知れています。この世のすべてについて知ることはできませんし、そう思うことは傲慢以外の何物でもありません。知らなくてもいいんです。どんなことであっても。

新型コロナウイルスに関して、素人がいくら情報収集をしたところで、そこで手に入った情報の真偽はわかりません。だからSNSで広まっていることや、メディアが発信している情報に対しては「我関せず」でいるのが正解です。

メディアなら正しい情報を伝えるというのは幻想で、メディアも立場があります。時として嘘の情報を流すことはこの数ヶ月でよくわかったかと思います。SNSになってくると、デマも真実も関係なく広まってきます。信じるに値する情報などそこにありません。

流れてきた情報の真偽を確かめるのではなく、「どうでもいい」と軽く受け流すくらいでちょうどです。もし真実の情報だったらどうするのか?それが本物の情報なら、必ず正しく広まります。それから取り入れればいいだけで、人よりも早くに対応する必要はありません。

規則正しい生活をして心と体を整えるだけ

私たちがしなくてはいけないことは、しっかりと食べて、しっかりと寝る。それに程よい運動をする。これを丁寧に繰り返すだけです。もちろん仕事や子育てなどもあるかもしれませんが、軸は「食事・睡眠・運動」の3つです。

特効薬を求めるのではなく、この3つを毎日同じように積み重ねる。新型コロナウイルスに対して私たち一般人ができることなんて何もありません。あたり前のことをあたり前にするだけです。吉村大阪府知事のイソジンの話だって、「うがい薬を使ってうがいをしましょう」というだけの話。

それで新型コロナウイルスの感染が完全に防げるわけではなく、まだ可能性があるという段階で、これから大規模な調査を行っていくとのこと。確定したわけではないのに飛びつく必要はありません。本当に効果があるなら、必要なときにきちんと使える環境が整えられます。

そんな不確実なことに振り回されるのではなく、自分の足元をしっかりと整えることです。必要な栄養を十分に摂り、質の高い睡眠を心がける。そして程よく運動をして免疫力を高める。これだけで十分で、それ以上に気をかける必要もありません。

真偽のわからない情報に踊らされていたら、精神的にも疲れます。イソジン騒動に踊らされたら、イソジンを買えないことにストレスを感じ、精神的に不安定になってイライラが溜まっていきます。とてもじゃないですが健康的とは言えません。

我関せずで、自分の足元をしっかりと整える。これなら周りの影響を受けることなく自分だけでクローズできます。あれこれ情報収集をせずに、今は自分のできることすべきことだけに集中しましょう。

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